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導入企業インタビュー

掲載内容は取材当時のものとなります。

導入企業インタビュー

2022.06.17

株式会社コーセー

多様な勤務体系の一元管理と
日々のタイムマネジメントが可能に

1974年の誕生以来改善を重ねてきた出退勤管理システム「TIME-3X」。
システムを導入した企業に、「TIME-3X」を選んだ理由や、その後の労務管理や働き方の変化を伺いました。

1946年の創業以来、化粧品市場を牽引し続けてきたコーセー。この企業が多様化した勤務体系にマッチしたシステムを求めて約3年前に導入したのが「TIME-3X」。導入の経緯や、実際の使い勝手、現場の変化などについてお話を伺いました。

COMPANY DATA

1946年創業。化粧品の製造販売大手。
「美しい知恵 人へ、地球へ。」という企業メッセージをサステナビリティ方針とし、あらゆる活動においてその視点を組み込むとともに、アダプタビリティの観点でモノづくりを推進している。最先端の技術を結集した高い付加価値を持つ高級化粧品を強みとし、高付加価値のハイプレステージ領域、プレステージ領域を中心に、セルフ販売をメインにお求め易い商品を提供するコスメタリー※領域にも力を入れ、企業名を冠した「コーセーブランド」と、独自性の高い多彩なブランド群の「インディヴィデュアルブランド」の2つに大別して展開。国内外に多数のグループ会社をもつ。
※コスメティックとトイレタリーを組み合わせた造語

PROFILE

  • 石原秀男さん

    情報統括部 課長(現在は購買部 課長)
    TIME-3X導入時には情報統括部の課長として、TIME-3Xの選定から導入・稼働まで、プロジェクト全体の管理と推進に携わった。

  • 高橋利行さん

    人事部 課長(現在は購買部 課長)
    労働時間管理担当として、TIME-3Xの導入検討初期に着任し、運用に携わった。

  • 中山絵里奈さん

    人事部
    TIME-3X導入以前から導入後1年ほどまで、労働時間関連の実務に携わってきた。現在は人事制度を担当し、通勤費の支給とTIME-3Xの連動を検討中。

  • 小川和隆さん

    情報統括部(現在は人事部)
    TIME-3X導入時にはプロジェクトマネージャーとしてプロジェクト推進を担い、その後も拡大展開・システム統括全般に携わっている。

  • 小山みずきさん

    人事部
    高橋さんとともに労働時間管理を担当。導入後に着任し、労務管理において中心的な立場を担っている。

多様な雇用形態の管理に
一括で対応できるシステムを求めて

まずはTIME-3Xの導入の経緯についてお聞かせください。

石原さん(以下敬称略) 2018年4月から検討を開始し、2019年2月にTIME-3Xを導入しました。当時は、2002年に稼働したシステムを使用していたため、すでに当時の勤務形態にマッチしていない部分も多くなってきていて、管理機能も不足していました。勤怠申請も1ヶ月分をまとめて申請する方法で、マネージャーもメンバーの日々の勤務状況をタイムリーかつ正確に把握することに手間がかかっていました。また、営業部門では働き方改革の一環として直行直帰できる環境を整備していたことから、社外からでも適宜申請できる環境が求められていました。人事部でも、社員の勤務状況をリアルタイムに把握できるシステムではなかったため、36協定の遵守をはじめタイムリーな把握と適切な管理が可能なシステムの導入を検討していました。このような背景からシステム導入を進め、選定にあたっては、10社から情報を収集し、最終的には6社のコンペにて、TIME-3Xに決定しました。

高橋さん(以下敬称略) それまで、控除時間や残業時間は、自己申告に頼っていた部分もあり、リアルで正確な数字を把握する時間管理に変える必要がありました。また当時のシステムは画一的な労働形態を前提にしていたのですが、現在のコーセーの働き方は固定時間制、コアタイムありのフレックスタイム制、コアタイムなしのフレックスタイム制、シフト制など複雑な勤務制度が併存しているので、それらに全て対応できるシステムを探していました。

中山さん(以下敬称略) 工場や店頭のビューティコンサルタント(美容部員の呼称、以下BC)も含めて第一段階でも5,000名ほどのシステムユーザーを想定していて、役職や雇用形態によって40種ほどのパターンに対応できるシステムが必要でした。

美しくシンプルな操作性、
把握しやすいダッシュボードも決定打に

実際にシステム選定をしていくなかで、何が決め手になりましたか?


ログイン権限ごとに表示する情報を制御できるため、必要な情報を必要な人に提供。社員ひとりひとりが自身の勤務状況を正確に把握し、自身の労働時間を意識するようになった。

中山 店頭で勤務するBCのシフトにどう対処すべきか、という課題がありましたが、TIME-3Xは同業他社で運用されていると伺い、その事例での知見を活用しながら当社でも実現していけるのではと期待が持てました。

石原 正直なところ、他社システムに比べて「見た目」がずば抜けてよかったですね。画面のデザインも良かったですが、入力・管理がしやすそうな画面設計、グラフィカルにデータを把握できるダッシュボードなど、視覚的に管理できそうなインターフェイスは魅力でした。そういう表現ができるシステムは、当時まだ少なかったと思います。

中山 確かに、近い機能を持ったシステムは他にもあったかもしれませんが、シンプルで使いやすそうという点でTIME-3Xに軍配が上がりました。

石原 他社システムでは有償のカスタマイズになる部分でも、TIME-3Xでは柔軟に対応していただけるということで、雇用形態、申請方法、残業時間の計算方法など、こちらが叶えたいことに対する選択肢がたくさんある、という印象がありました。
 また、担当営業さんやSEさんが、自社システムの理解はもちろん、会社として求められる人事管理、コンプライアンス、他社事例などに対して理解が深く、豊富な知識を持っているというのも安心感につながりました。状況や全体を理解したうえで質問に即答してくれ、逆に我々が気づかない点に対して、「こういう観点は気にしなくていいですか?」と助言してもらえる場面もあり、頼りになるなと感じました。これは他のベンダーとの大きな違いだったかもしれません。

マネージャーが、リアルタイムで
チームのタイムマネジメントをできる仕組みに

導入段階で苦労されたことなどはありましたか?

高橋 就業規則をシステムに当て込むのに、少し苦労しました。フレックス、9時−17時、シフト制などそれぞれの雇用形態に対して細かい定義づけをしていくのが大変でした。

石原 逆に言えば、システムに実装することで、社内の就業規則をあらためて整理・明確化することができた側面もあったと思います。

中山 またBCについては、それまで勤怠管理を紙ベースで行っていました。しかし、TIME-3X導入のタイミングで、BCの申請書類をペーパーレス化するプロジェクトもあり、同時に導入することになりました。当初は店舗からの問い合わせも多くありましたが、画面が見やすくわかりやすいので、「出勤したらここを押すだけなので」とお伝えするだけで理解ができ、定着も早かったと思います。

高橋 導入時には説明会を開催しました。iPadを触るのが初めてのかたもいたため、最初は多少戸惑いもありました。でも今となっては、紙ベースよりずっと楽になったと思います。

中山 BCのシステムへの移行については、TIME-3Xが同業他社で導入実績があったからこそ実現に踏み切れたと思います。

小山さん(以下敬称略) BCはいきなり走らせず、1ヶ月間試験運用をした上で実装するというステップを踏みました。

導入後は、それまでと比べてどんな変化がありましたか?

石原 以前より人事部からは、マネージャーが自部門のタイムマネジメントをしっかり行える仕組みにしていきたいと言われていましたが、既存システムの限界もありなかなか実現できていませんでした。TIME-3Xを導入したことで、マネージャーは出社してパソコンを立ち上げると、ダッシュボードでメンバーの労働状況が視覚的に把握でき、また社員各自も常に自分の労働時間を意識するようになったと感じます。この仕組みが、タイムマネジメント強化と社内の意識改革につながったと思います。

小川 以前は、「何時から何時までやって、残業は何時間くらいだったかな」と記憶を遡って申告していたのが、打刻により実際の時間が自動的にリアルに反映されて、自分自身でも正しく把握・管理できるようになりました。

中山 営業職のみなし労働を時間管理に移行するタイミングでもありましたので、この見える化によりマネージャーのマネージメントがスムーズになりました。

高橋 やはりマネージャー層がチーム全体の労働時間を管理しやすくなったというのが大きいです。少なくとも月の半ばと月末には、部下の労働時間を確認できるようになりました。TIME-3X導入以前は、1ヶ月が終わってから集計して、さらにその1ヶ月後くらいに人事部から上長へ数字を伝えて、という感じだったのですが、今はリアルタイムで確認及び管理していけるようになりました。

状況を「把握する」段階から
改善への「次なる行動」のステップへ

実際に使用している社員からはどんな反応がありましたか?


36協定、残業時間、年次有給休暇の取得状況を一覧で確認可能。マネージャーが自部署の情報を的確に把握できるため、長時間労働の抑制や年次有給休暇取得率の向上につながった。

高橋 当初は、出社したらすぐ打刻する、というステップが初めてのことなのでわずらわしさを感じる人もいたのですが、慣れてしまえば苦にならず、1ヶ月くらいで定着したように思います。

石原 出社して打刻するというこの仕組みは、業務開始・終了の意識にもつながると考えていました。その後のコロナ禍で在宅ワークが増えると、オンとオフの境目が曖昧になりがちになってしまうのですが、打刻が「ここから仕事をする。これで終わる。」という切り替え、メリハリにもつながっているのではないかと思っています。

小山 個人の変化としては、有休、代休、振休などをそれまで紙ベースで管理していて、本人もマネージャーも、各人があとどれだけ残っているかなどを把握することが難しかったのですが、システムで管理できるようになり、マイページを開けば一番上に自分の休暇残や取得期限などが見られるようになったのは良かったと思います。代休、振休も古いものから消し込んでいけるようになったので、より管理しやすくなりました。人事担当者としても一括で各部署に配信して有休取得を促すことができるようになりました。

高橋 社内全体にこのシステムはよく定着したと思います。「タイムスリー」というネーミングが、すごく浸透したんです。それまでのシステムは「ウェブ勤怠」と一般な名前で呼んでいましたが、今は多くの社員が「タイムスリー」という名前を使っています。これは単なる名前の話ではなくて、昔のシステムは単なる出退勤の入力用だったのですが、さまざまな申請や承認も含め、タイムマネジメント全般のいろんなことができるという意識になったと思います。

コロナ禍で新たに就業ルールの変更や、それに伴うシステムの運用変更はありましたか?

小山 先ほども在宅ワークの話がありましたが、これまで介護や育児など、事由限定の制度だった在宅ワークが、社員全体に適用されるようになりました。人事部では、感染リスクを最大限抑制すべく出社状況を把握するために、最初は各部門の担当者に出社状況をエクセルにまとめ、集計していましたが、すぐにシステムで出社打刻が把握できるように在宅ボタンをつけていただけたことで、とてもスムーズに状況を把握することができ、対策検討に繋がりました。

今後さらにTIME-3Xを活用してどのような改善をしていきたいと考えていますか?

高橋 マネージャー層の意識はかなり変わってきましたが、もっと取り組みを進化させ、単なる時間管理に終わらせず、目指すべき時短につなげていきます。また人事主導の全社にまたがった施策ではなく、それぞれの現場に合わせた取り組みとして、マネージャーがTIME-3Xをさらに使いこなし適切な対応方法で、時短につなげていければと思います。

石原 マネージャーがメンバーの状況を「把握する」という段階から、それをもとに改善のための「行動を促す」という次のステップにうまくつなげていければと思います。

小川 まだすべての雇用形態への展開が完了したわけではないので、日給や時給のスタッフなども含め、全社一元管理ができるように推進していきたいと思います。

コーセー様のマイページ

通常のWeb打刻の他、在宅勤務の普及に合わせて在宅勤務用の打刻機能を追加開発。点在しがちな情報をマイページに集約し、必要な情報を直感的に把握可能。次の行動に繋げる“気づき”を与える。


各パネルから画面遷移ができるため少ないアクションで各処理が可能。システムに不慣れな人でも直感的に操作が可能。

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