PPP Packet Viewer SAKURA

FOMAユビキタスモジュール UM03-KO専用の通信モニタツール。送受信データやシリアル制御信号に加え、UM03-KO専用の制御信号やステータス信号をPC上でモニタリングすることができます。
また、USB接続時の通信データもモニタリング可能で、USBパケット/トランザクションからCDCプロトコルを解析し、シリアル通信データに変換することができます。変換したシリアルデータは、ビューアツールで表示することができます。

PPP Packet Viewer SAKURA

※「FOMA」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

※その他、記載された会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

※製品の仕様・外観は、予告なく変更することがあります。

製品詳細

キャプチャツール

キャプチャツール

モニタBOXを使用して、リアルタイムでFOMA UM03-KOの各種信号情報をモニタリングし、キャプチャすることができます。

モニタBOX

モニタBOX

FOMA UM03-KOの信号データを高速にサンプリングして取得します。
注:「FOMA UM03-KO」は付属しておりません。

ビューアツール

ビューアツール

キャプチャツールで取得したデータを多彩な表示機能で解析することができます。

PPP Packet Viewer SAKURAの主な特徴

FOMA UM03-KO、FOMA UM03-KO専用アダプタセットに対応

  • FOMA UM03-KOをモニタボックスに装着してDTEとDCE間の信号をモニタリング可能
  • FOMA UM03-KO専用アダプタセットをDTEとDCE間にモニタボックスを接続してモニタリング可能

種々の信号をモニタ可能

  • 通信データ、シリアル制御信号、さらにFOMA UM03-KO専用の制御信号、ステータス信号もモニタリング可能
  • シリアルだけでなくUSB接続時の通信データもモニタリング可能
  • USB2.0(480Mbps)、USB1.1(12Mbps)のどちらでもモニタリング可能

USBデータのCDC解析機能

  • USBパケット/トランザクションから、CDC(USB Communication Device Class USB通信デバイスクラス)プロトコルを解析、シリアル通信データ形式に変換可能
  • FOMA UM03-KOの2つのUSBインタフェースの通信データを同時表示可能

キャプチャ機能

  • キャプチャデータは、1ファイルあたり最大1GBまで保存可能
  • 分割キャプチャにより、取りこぼしなく長時間のキャプチャ保存が可能
  • 1μs未満の信号変化の検出が可能

ビューア機能

  • 信号状態を最小1μs単位でタイムチャート表示。さらに、1μs未満の信号変化の有無も確認可能
  • PPP(Point-to-Point Protocol)通信フレームの解析表示が可能
  • シリアル、USBどちらの接続でも、ATコマンドの翻訳表示が可能
  • 通信データ、シリアル制御信号、FOMA UM03-KO専用モニタ信号状態の同時表示により、信号間の変化タイミングの確認が可能

接続構成

PPP Packt Viewer SAKURA用モニタBOXとお客様機器を専用フレキケーブルで接続することにより、お客様機器から「FOMA UM03-KO」を制御することができます。 また、モニタBOXにUSBケーブルまたは、RS232Cケーブル(D-sub9ピン)を接続することにより、お客様機器から「FOMA UM03-KO専用アダプタセット」を制御することができます。
モニタ BOXで取得された信号は、ホストPC上のキャプチャツールにより、モニタリングやキャプチャが可能です。

接続図

機能一覧

モニタリング機能

  • UARTシリアルインタフェース信号
    SD、RD、XER、XDR、XRS、XCS、XCI、XCD信号
  • USBシリアルインタフェース信号
    USB_DPLUS、USB_DMINUS、USB_VBUS、USB_H_RDY_n、USB_D_RDY_n信号
  • 制御信号
    T_n、MODEM_MODE_n信号
  • モニターインタフェース信号
    ANT1_n、ANT2_n、TRX_n、LEDG_n、GPS_n、ADL_n、LEDGMS_n、SMS_n、CBS_ETWS_n信号
  • 音声インタフェース信号
    MIC、EP信号
  • 圏内・アンテナ表示
    ANT1_n、ANT2_n信号の状態からアンテナ強度を表示
  • 中間値/規定電圧越え対象信号
    USB_H_RDY_n、MODEM_MODE_n、XRS信号(FOMA UM03-KOのみ対象)、XER信号(FOMA UM03-KOのみ対象)
  • 規定電圧越え対象信号
    USB_VBUS、PWRKEY_ON_n、PWRKEY_OFF_n、OUT1.8V、VCC、SYSRST_n

表示機能

  • 全体表示
    各種信号線の情報をタイミングチャート形式で表示
  • 詳細チャート表示
    全体表示の内容を詳細(1μs単位)にタイミングチャート表示
  • 省略表示
    通信データのみを表形式で表示
  • 詳細表示
    各種信号線の状態を表形式で表示
  • 翻訳表示
    通信データからATコマンド及びリザルトコードを翻訳して表示
  • 解析表示
    通信データからPPPフレームを解析して表示
  • マーカ表示
    手動・自動でマーキングした一覧を表示

通信デバイス選択機能

  • デバイス選択
    FOMA UM03-KO、FOMA UM03-KO専用アダプタセットの選択が可能
  • 通信インタフェース選択
    USB接続、シリアル接続の選択が可能

信号の監視・検出機能

  • 電圧異常検出
    信号の既定電圧超えや既定電圧まで下がりきらない状態の検出が可能
  • ノイズ波形検出
    高速サンプリングにより、リンギング等のノイズ波形の検出が可能

解析機能

  • PPPフレーム解析
    サポートプロトコル:LCP/IPCP/CHAP/PAP/TCP(VJ圧縮対応)/UDP/ICPM
  • シーケンス図表示
    PPPフレームの送受信タイミングをシーケンス図で表示

ファイル変換機能

  • CDC解析機能
    USBキャプチャファイルのCDC解析を行い、シリアル形式のファイルフォーマットに変換可能

画面キャプチャ機能

  • 画面キャプチャ
    表示中の画面イメージをJPEG/ビットマップ形式でファイルに保存可能

キャプチャ拡張機能

  • 条件実行機能
    キャプチャの開始と終了の条件が設定可能(シリアルキャプチャのみ)
  • 連続実行機能
    条件実行機能を連続して実行が可能
  • 手動マーカ機能
    キャプチャ実行中に任意のタイミングでマーカポイントを手動で設定可能
  • 自動マーカ機能
    信号の変化タイミング等の各種条件設定により、キャプチャ実行中に自動でマーカポイントを設定可能
  • 時刻補正機能
    キャプチャの経過時間をPCの内部時計と同期することで時刻補正が可能

ログ機能

  • キャプチャデータのファイル出力
    表示データをテキスト形式でファイル出力が可能(省略、詳細、解析表示に対応)

データ参照機能

  • ヒストリ選択
    過去に保存または表示したファイルを簡単に選択可能
  • 拡張子関連付け
    ファイルを直接選択して表示が可能
  • ドラッグ&ドロップ
    表示画面にファイルをドラッグ&ドロップして表示が可能
  • マルチウィンドウ
    同時に複数のデータ表示が可能

データ保存機能

  • データの保存
    キャプチャ結果をファイルに保存が可能
  • キャプチャ中の分割保存
    キャプチャ中のデータを指定条件でファイルに分割して保存が可能
  • 複製・部分保存
    表示中のデータを複製保存や選択範囲の部分保存が可能

ツール機能

  • センタ接続機能
    設定したセンタへFOMA網を経由しダイヤルアップ接続が可能
  • 計測機能
    ダイヤルアップ接続したセンタへPINGやスループット計測が可能
  • 接続先設定機能
    接続先(APN)の参照や登録が可能

製品構成

モニタ BOX(MS3600)本体  1台
プロービング用基板(オシロスコープにて信号測定を可能にする基板)  1枚
専用フレキケーブル(0.3m)  1本
固定用ネジ  4本
アダプタセット用モニタケーブル(ストレート、1m)  2本
RS-232Cケーブル(D-sub9ピン、ストレート、1m)  2本
USBケーブル(ABタイプ、1m)  3本
専用ACアダプタ  1台
RFケーブル(SMメス-U.FLメス)  1本
CD(ソフトウェア、ユーザーズマニュアル)  1式
保証登録書  1枚
はじめにお読みください  1枚

※「FOMA」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

※その他、記載された会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

※「Windows」は米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。

※製品の仕様・外観は、予告なく変更することがあります。

サンプル画面

キャプチャ画面

モニタ表示

モニタ表示

現在の各種信号線の情報や、信号線等の変化イベントを表示します。

キャプチャ表示

キャプチャ表示

キャプチャの各種設定や現在のキャプチャ状態を表示します。

ビューア画面

全体表示

全体表示

各種信号線(通信データ・制御信号線及びアンテナ情報)をタイミングチャート形式で表示します。表示は拡大・縮小表示可能です。

詳細チャート表示

詳細チャート表示

全体表示のタイミングチャート上で選択したポイントについて、各種信号線の状態をタイミングチャート形式で詳細(1μs単位)に表示します。

省略表示

省略表示

通信データのみを表形式で表示します。通信データを選択すると詳細情報を表示することができます。

詳細チャート表示

詳細表示

各種信号線(通信データ・制御信号線及びアンテナ情報)を表形式で表示します。

翻訳表示

翻訳表示

通信データからATコマンド及びリザルトコードを翻訳して表示します。翻訳結果は種別により色付けが可能です。

解析表示

解析表示

通信データからPPPフレームを解析して表示します。また、PPPフレームの送受信タイミングをシーケンス図で表示します。

※「FOMA」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

※その他、記載された会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

※製品の仕様・外観は、予告なく変更することがあります。

モニタBOX

FOMA UM03-KOとの通信データ、制御信号を取得します。
また、モニタBOXの状態 (POWER、DTE POWER、HOST ACCESS、USB PID、RUNNING、MEMORY OVER)をLEDにて確認可能です。

モニタBOX外観

モニタBOX外観

モニタBOXのLED点灯イメージ

モニタBOXのLED点灯イメージ

※「FOMA」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

※その他、記載された会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

※製品の仕様・外観は、予告なく変更することがあります。

仕様

ハードウェア仕様

モニタ BOX 外形寸法 195mm(W) ×105mm(D) ×26mm(H)
(突起部を除く)
重量 約 485 g
電源 付属ACアダプタにて給電(15V/1.2A)
動作環境 温度:-20℃~60℃
湿度:25~85% (無結露)
保存環境 温度:-30℃~60℃
湿度:25~85% (無結露)
USB規格 USB 1.1 Full-Speed(12Mbps)、USB2.0 High-Speed(480Mbps)
※Low-Speed非対応
コネクタ USBコネクタ(Bタイプ)
D-sub9ピンコネクタ
RJ-45コネクタ

ソフトウェア動作環境

モニタソフト/デバイスドライバ OS Windows XP Professional 32ビット
Windows 7 Professional 32ビット
Windows 7 Professional 64ビット*1
CPU PentiumIII 1GHz 以上を推奨
メモリ 2GB 以上を推奨*2
HDD 10GB 以上の空き容量*3
ディスプレイ キャプチャ:SVGA(800 × 600)以上
ビューア :XGA(1024 × 768)以上
USB モニタボックスとの接続時にUSB2.0以上が1ポート以上必要
(USB3.0のポートの場合、USB2.0で接続されます)
さらに、ツール機能を使用する場合、FOMA UM03-KOとの接続にはUSB1.1以上が必要
シリアル 1ポート*4

*1:64ビットの場合、アプリケーションは32ビットモードで動作します

*2:空き容量が少ないと複数のビューアツールを起動できないことがあります

*3:保存するキャプチャデータの内容により、上記以上の空き容量が必要な場合があります

*4:ツール機能を使用する場合に必要です

※「FOMA」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

※その他、記載された会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

※「Windows」は米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。

※製品の仕様・外観は、予告なく変更することがあります。

ダウンロード

PPP Packet Viewer SAKURAのカタログ、ユーザーズマニュアルをPDFファイルでダウンロードできます。

ハードウェア仕様

カタログ(2.8MB)  更新:2014/3/1

ユーザーズマニュアル

準備編(1.8MB)  更新:2014/3/1

キャプチャツール編(3.2MB)  更新:2014/3/1

ビューアツール編(5.5MB)  更新:2014/3/1

ハードウェア編(0.4MB)  更新:2014/3/1